スタジオ(ペイント編)

natsu tanimoto
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人生で初めてラリった日。

それでも食欲はあった。

明日に備え早めに床につく。


翌日、目覚めなかったらどうしよう。

そんな心配もよそに元気に起床。

朝から作業に掛かろうとポンプ室を開けると若干臭いは残っているモノの
昨日よりは全然マシで、俄然やる気が湧いてきた。


ペイントの時もシーラーと同じく部屋の隅っこ、デコボコした所、そして面と進めて行く。
paint_04.jpg


昨日と違い、塗った部分は明確にわかる。
わかるが、コンクリートに塗っているので、1度目の塗装だと
まったく白くならない。明るめのグレー。

何度塗るハメになるのかわからないので、とりあえずしかり塗ることにした。

そうこうしてたら助っ人が登場。


「ペンキ塗りくらいなら俺も手伝うよ」


そう言うと親父のおもむろにローラーを手に持って面を塗ろうとし始めた。


俺 「こらこら、先に細かい所塗ってからにしてよ」

親父「一気にローラーで塗っちゃえばいいんだよ」

俺 「それだとローラーが届かない場所が塗れないじゃん」

親父「大丈夫だろー」


みたいなやり取りが続く中、なんとか細かい部分を塗り終えた所からやって貰えた。
paint_05.jpg
paint_06.jpg


当たり前だが、1度目のローラーだと到底白くはならず
初めにハケで塗った隅っこやデコボコの部分が浮き上がって目立つ。

2度塗りすればいいのか、3度塗れば目立たなくなるのか。
この謎は時間が解決してくれるのでさほど問題ではない。


その時はそう思っていた。


1度塗りが終わり、乾くのを待って2度目の塗装。


ペンキ塗りって、ただ塗れば良いように思っていた節がどこかにあった。
1度目を塗り終えたら同じ事の繰り返しで2度目を塗る。
2度塗りで足りなければ3度塗りをする・・・


そう・・・思っていた・・・


ただ平らな四方のカベと天井のカベを塗り上げるだけならばそれでも良いのかもしれない。


しかし・・・


住む為に作られた部屋ではないため、カベは平らではない。
大きいモノから小さいモノまで結構な数の穴が空いている。
天井とカベの立ち上がり部分の接合部がなぜか斜めになっている。
窓の周辺が2㎝ほど出っ張っていて、その出っ張りとカベが結構隙間だらけになっている。
セメントを流し込む時に型枠として使うベニヤが使い回しだったであろう為にカベにはベニヤの木材跡が付き表面がデコボコしている。
そのデコボコがベニヤの向きによってタテ目だったりヨコ目だったりするので1枚の壁面でもタテ、ヨコと場所によって塗り分けなければならない。
コンクリートにくっついたまま剥がれ損ねたベニヤがそのままになっている。
所々鉄骨が出ている。


プロだったらどうするんだろう?
塗りムラを防いだり、効率よく塗るにはどうすればいいんだろう?


そう考えながら塗っていくと、塗れば塗るほど新たな発見があり、塗装の奥深さを感じていった。


2度塗りを終え2日目の作業は終了。


翌日、2度塗りの効果はどんなもんかと思って覗いてみると、まだまだムラがわかる。
ただ塗料の残りがあまりないのでお店の開店を待って補充しにいくことにした。


4lを買いに行ったけど在庫が無く、仕方なく2l×2缶。割高。


戻ると住人が覗きにやってきた。


オッチャン「おっ、ようやく臭いがしなくなってきた。これなら俺も中に入れるかも」


そう言うとカベを見回し始めた。


オッチャン「結構穴が目立つね。なんか細い筆突っ込んで中塗っちゃえばよくね?」


そう言うと細い筆を手に取り作業を始める。


俺 「ま、目立つけど、それも味だし、光が回ればいいからそこまで頑張らなくていいよ」

オッチャン「ほら、目立たないじゃん!」

俺 「そうだけど、この穴全部やるのはムリっしょ」

オッチャン「イケんじゃね?」

俺 「イケないって(笑)」

オッチャン「大丈夫、臭いがないから俺頑張れるし」

俺 (いつまで経ってもおわらないよ〜 / 心の叫び)

そうこうしてるうちにオッチャンの娘がやってきた。


娘 「なにしてんの?なんか楽しそう!あたしもやりたい!」

オッチャン「汚れても良い服に着替えたら手伝ってもいいよ」

俺 (いや、大丈夫だって、自分でやるからさ〜 / 心の叫び)

娘 「着替えてきたよ〜」

オッチャン「いいか、こんくらいペンキ付けてこうやって穴の中を塗ってくの」

俺 (付けすぎてはみ出ちゃったら跡残っちゃうよ〜 / 心の叫び)

娘 「なんだ、簡単じゃん!」

オッチャン「とりあえず自分の背丈に合った下の方の穴を埋めろ!」

俺 「・・・・・・・・・」

娘 「ラジャー」

オッチャン「・・・・・・・・・」

俺 「・・・・・・・・・」

娘 「・・・・・・・・・」

オッチャン「・・・・・・・・・」

俺 「・・・・・・・・・」

娘 「・・・・・・・・・」

オッチャン「・・・・・・・・・」


いつしか会話も消えて作業に没頭する3人(笑)
paint_07.jpg


そして気が付くと人が入れ替わり立ち替わり増えて・・・
paint_08.jpg


気が付いたら結構穴が目立たなくなっていました。

と同時に、場所によってはすさまじいペンキの跡が新に出来ていたり・・・

結局、3日目にも塗り終わらず、さらに加勢してくれた子供達のおかげで
足りるはずの塗料も足りなくなり、翌日買い足すハメになりました(笑)

なかなかムラが目立たなくなってくれず、さらに仕事の合間に塗っていき
また塗料が足りなくなり、また買い足し・・・そんな繰り返しの日々。

延べ5日間くらいでようやくムラが目立たず、納得のいく白さになりました。
paint_10.jpg

マンションのみんなが協力してくれてなんとか形になりました。

ありがとー。

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